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Japanese Health

網膜静脈閉塞(へいそく〉#2

「血圧が高く、目の中に出血があるといわれた、floaterが見える」となればまず、この病気が考えられると先月お話しました。これは、老廃物を流す血管のつまりからくる網膜の病気で、血圧の高い50歳以上の年配の方に起きやすいです。また、糖尿病、緑内障の方も発症しやすいです。今回は、検査方法と治療法について説明したいと思います。 ■ 検査 (1)Photo 血管のつまりがあるかを知るための眼底検査で、網膜の表面の状態の写真をとります。 (2)OCT Photo だけでの判断が難しい場合、これを行います。網膜の断面を拡大して撮影したり、網膜の厚さを正確に測定したりすることができます。表面から見ても分からなかった網膜の異常が発見できるのです。 (3)FA (Fluorescein Angiogram) 腕から造影剤を入れ、強い光をあてて目の奥の血管や網膜の連続写真を撮影し、網膜の異常を調べます。これは、高血圧や糖尿病による血管の変化を見る上では、欠かせない検査です。 ■ 治療                   視力の低下がない場合:経過観察します。出血は基本的に治療せず、出血が吸収されるのを待ちます。この間に何か異常を感じた場合、速やかに受診してください。 視力が低下した場合:出血による網膜のむくみによる視覚障害が起こった場合は、主に次の4種類から、眼の状態に適したものが選ばれます。                        (1)抗VEGF抗体 (一番新しい治療法です) (2)レーザー                                    (3)ステロイド薬                              (4)硝子体手術 この病気は、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病を持っている方に発症しやすいです。まずは、これらの病気をコントロールすることが大切です。網膜静脈閉塞は、多くの場合で網膜の動脈硬化がきっかけで発症します。これらによる血管の変化は、自覚症状としてあらわれなくてもphotoで確認できるため、生活習慣病のある方は、定期的に眼科で検査を受けることをお勧めします。網膜の変化にいち早く気づき、早期に対処した方がより良い治療効果が望めるはずです。 Read More »

網膜静脈閉塞〈へいそく〉#1

「血圧が高く、目の中に出血があるといわれた、Floater が見える」となれば、まず、この疾患を考えます。急激な視力低下、突然の視野障害が代表的な症状ですが、自然に良くなる場合も多いので、医師の管理のもとで経過観察をしていきます。まずは、網膜静脈閉塞症がどんな病気なのか、簡単な説明をしてみましょう。 網膜静脈閉塞症とは 文字通り、網膜の静脈が閉塞する(血管が詰まって血液が流れなくなる)病気です。糖尿病網膜症と並び、目の中に出血を起こす代表的な原因に挙げられます。 ■症状 (1)急激な視力低下  出血やむくみ(浮腫)が、視力に最もかかわる網膜の黄斑に及ぶと視力が低下します。特徴的なのは突然生じるということで、発症時期がはっきりしていることがあまりありません。 (2)突然の視野障害  黄斑が侵されていない場合は、病変の部位によって症状が異なります(例、上あるいは下の方が見えなくなった)。 (3)変視症  物がゆがんで見えたり、曲がって見えることがあります。 (4)まったく無症状のこともあります。 血圧の高い高齢者に起きやすい これは、50歳以上の年配の方に起きやすい病気ですが、さらに高血圧と深い関連があります。静脈閉塞が起きた患者さんの80パーセントは、高血圧のある人です。これは、高血圧によって、網膜から入った光が焦点を結ぶ所の血管が痛められること(動脈硬化)が影響しています。 ■原因 (1)高血圧  最も多い原因です。 (2)動脈硬化  高血圧は動脈硬化の原因の一つですが、高血圧がなくても動脈硬化が高度な場合は本疾患の原因となります。来月は、検査方法と治療法について説明したいと思います。 Read More »